【1月25日 AFP】前回女王として全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)に臨んだ大坂なおみ(Naomi Osaka)は、24日に行われた女子シングルス3回戦で15歳のコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)に敗れた後、大会連覇を目指すことの重圧に押しつぶされていたと心境を語った。

 22歳の大坂は、ノーシードのガウフに3-6、4-6でまさかの敗戦を喫したことについて、「とても個人的に」受け止めていると発言して周囲を驚かせた。ガウフについては「大好き」だとしながらも、「15歳に負けたくない」と付け加えた。

 四大大会(グランドスラム)通算2度の優勝を誇る大坂と、今大会で最年少プレーヤーのガウフが対戦するのはこれが2回目で、試合は女子テニス界の未来を占うものとして高い注目を浴びていた。初対戦となった昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)の3回戦では大坂が圧勝したが、そのとき涙を流したガウフは今回のメルボルンパーク(Melbourne Park)で圧巻のリベンジを果たした。

 大坂は「自分には王者のメンタリティーが欠けている。それは、100パーセントの力でプレーしていなくても、何とかできる(試合に勝てる)というもの」「いつもそういう選手になりたいと思っているけれど、まだ道のりは遠い」「その資質は生まれながらにして持っている人もいる一方で、つかみ取るまでに試練の連続で、本当に苦労する人もいる」と語った。

 これまで精神的にもがいていることをオープンに話してきた大坂は、報道陣に対して、ガウフ戦への「高い注目度」やディフェンディングチャンピオンとしての期待にうまく対応できてきなかったと明かし、「かなり試されている感じ。人生は試練の連続。残念だけど、自分にとっての試練はテニスの試合で、それは見ての通り」と話した。

「だから、それを乗り越える道筋を見つけなければならない」「うまく対処できると感じるときもあるのはご承知の通り」「そうかと思えば今回みたいに重圧に押しつぶされ、状況にどう対処すればいいのか分からなくなる」

 大坂は、特に両親が見守っている前で勝利を逃してしまったことに失望しているといい、「15歳に負けたくない」「だけど、これが自分の現状と言えるかもしれない」「相手の年齢は関係ない」という認識を示した。(c)AFP