【1月24日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は23日、世界の不安定化に直面する中で「平和を守る」ため、国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国5か国による首脳会議の開催を呼び掛けた。中東やリビア、ウクライナをめぐる問題でロシアが重要な役割を担う調整役を引き受ける狙いがあるとみられる。

 プーチン氏は中東エルサレムで行われたナチス・ドイツ(Nazi)のアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所の解放から75年を記念する式典で演説し、ロシアおよび中米仏英の首脳が会う場所は「世界のどこでも」構わないと述べた。

 プーチン氏は、第2次世界大戦(World War II)後に新たな世界秩序を構築した5か国は、現在の諸問題を解決するために協力すべきだと指摘した。

 さらに「国連(UN)の創設国である5か国は文明を守っていく責任を負っている」と強調。5か国の首脳会議は「現代の試練や脅威に対する集約的な答えを探る重要な役割を果たす」とし、ロシアは「そのような真剣な話し合いへの準備ができている」と述べた。(c)AFP/Frank Zeller with Antoine Lambroschini in Moscow