【1月24日 AFP】(写真追加)新型コロナウイルスの感染拡大を受け、当局が流行を食い止めるため対応を急ぐ中国では24日、流行の中心地周辺にある4都市に対して新たに移動制限措置が課され、これまでに計13都市、約4100万人が影響を受ける事態に発展した。また「万里の長城(Great Wall)」など有名観光名所も閉鎖発表を余儀なくされている。

 同国内では感染拡大を食い止めるため、相次いで移動制限が課されている。今回新たに措置が講じられたのは、いずれも肺炎が初めて確認された湖北(Hubei)省に位置する、咸寧(Xianning)、孝感(Xiaogan)、恩施(Enshi)、枝江(Zhijiang)の4都市。各都市の関係者らは、バスを含む公共交通機関を停止し、鉄道駅を閉鎖するとしている。

 さらに同国では、首都北京の故宮博物院(Forbidden City、紫禁城)や上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)の他、万里の長城の一部でも閉鎖措置が発表された。

 これまでに26人が死亡、800人超が感染した新型ウイルスをめぐっては、重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスと類似していることから懸念が広まっている。SARSは2002~03年の流行時に中国本土と香港で650人近い死者を出した。(c)AFP