【1月24日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の男子シングルスに出場しているエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis、ラトビア)は、今大会にシューズを1足しか持って来ておらず、それが大きな失敗だったことにすぐに気づいた。

 浮き沈みの激しいキャリアの中で人並み以上に問題を起こし、物議を醸してきた31歳のガルビスは、現在スポーツウエアのスポンサー契約を結んでおらず、今大会に11.5インチ(29センチ~30センチ)サイズのシューズ1足しか持ってこなかった。

 ガルビスは大会が行われているメルボルンで簡単に見つかると思っていたが、シューズ探しに苦戦しており、今は足りなくなりつつある。

 裕福な投資銀行員の父と女優の母の間に生まれたガルビスは「全豪オープン期間中のメルボルンでは、一切問題はないだろうと思っていた。アディダス(Adidas)に電話したが、在庫はなかった。1足も」とコメントした。

「だから、電話をかけなければならなかった。10軒くらいは、いや、10軒はなくて、少なくとも多分7軒には電話をして、自分のサイズの靴が売られている店は2軒しかなかった。だから最後の2足を買ったと思う」

 男子プロテニス協会(ATP)によれば、ガルビスは1足目を履きつぶし、2足目にもすでに穴が開いたという。最後の1足になったことを受け、ガルビスはアディダスのシューズを着用し、全豪オープンでいまだ勝ち残っているほかの選手に助けを求めた。

 ガルビスはATPの公式サイトに「分からない。お手上げだ。ドミニク(・ティエム<Dominic Thiem、オーストリア>はサイズが小さいし、(ステファノス・)チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)のサイズなんか知らない。こんなことについて考えるのさえおかしなことさ。信じられない」と話した。(c)AFP