【1月24日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は24日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-2、6-2で西岡良仁(Yoshihito Nishioka)を一蹴し、史上最多記録を更新する通算8回目の大会制覇に向けて4回戦に駒を進めた。

 前回覇者のジョコビッチは、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で臨んだこの試合を1時間25分で制し、四大大会(グランドスラム)では自身50回目の16強入りを果たした。

 世界ランク2位のジョコビッチは、この日サービスエース17本とウイナーを40本記録し、「間違いなく、サービスゲームがここ最近で一番出来が良かった」とすると、「きょうここに来てくれたコーチのゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)氏から刺激を受けた。彼が洞察力をもたらしてくれている」とコメントした。

 ジョコビッチが西岡と対戦したのは昨年の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)のみで、このときは3ゲームを取られただけだったが、この日のメルボルンパーク(Melbourne Park)では、24歳のサウスポーが前回よりも少しだけ多くゲームを奪った。

 西岡は最初のサービスゲームでいきなりブレークを許すと、グランドスラム通算16回の優勝を誇る実力者のパワーと精度に全く歯が立たなかった。ジョコビッチは第2セットも序盤にブレークして相手に一撃を加えると、そのままギアを上げた。

 精彩を欠く西岡に対し、ジョコビッチは自身のサービスゲームで連続34ポイントを奪い、ダブルフォールトでその記録が途絶えるまでほとんど隙を見せなかった。最後は西岡のフォアハンドがオーバーし、一方的な試合に決着がついた。

 準々決勝進出を懸けた4回戦で、ジョコビッチは第14シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を迎え撃つことになった。同日の3回戦でドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic)に6-2、6-3、7-6(9-7)で勝利したシュワルツマンとの試合について、「ディエゴはツアーで屈指のスピードを誇っていることは間違いない。きょうのように自分のサーブが好調で、チャンスをつかむ手ごたえを感じることを願っている」と語った。(c)AFP