【1月23日 AFP】(更新)中国・北京の故宮博物院(Forbidden City、紫禁城)は23日、数百人に感染が広がっている新型コロナウイルスをめぐる懸念の強まりを受け、25日から閉館することを明らかにした。

 広大な旧王宮である故宮博物院は「人々が集まることによる交差感染を回避する」ため、25日以降追って通知するまで閉館すると、中国版ツイッター(Twitter)の微博(Weibo)上の公式アカウントで発表した。

 昨年1900万人が訪れた同院には、中国全土で数億人が移動する春節(旧正月、Lunar New Year)の期間中、例年大勢の観光客でにぎわう。

 中国当局は、ウイルスの感染拡大を食い止めるための異例の措置として、流行の中心地となっている同国中部からの飛行機や電車の出発を禁止。約2000万人の移動制限に踏み切った形だ。

 北京市当局は、ウイルス拡散を防止するための全国規模での取り組みの一環として、今週予定されていた春節関連の大規模なイベントの中止を発表している。(c)AFP