【1月25日 CNS】中国・重慶市(Chongqing)の重慶動物園で21日、生後7か月の2組の双子パンダ「双双(Shuang Shuang)」と「重重(Chong Chong)」、「喜喜(Xi Xi)」と「慶慶(Qing Qing)」が、春節(旧正月、Lunar New Year)のお祝い品を入れた小さな竹かごを背負って、すでに37歳のひいおばあちゃん「新星(Xin Xing)」に新年のあいさつをした。

 新星は人間なら110歳以上に相当し、飼育されているパンダの中で最もご長寿だ。現在は1頭で同動物園のパンダ館の一角の静かな住まいで暮らし、来園客の前には姿を現さない。

 当日、2組の幼い双子パンダは、飼育員に抱かれながら新星の住まいを訪れ、新年のごあいさつ。4頭はそれぞれ飼育員が用意した新星が好きなタケノコとリンゴを入れた小さな竹かごを背負い、一歩一歩階段を上り、赤いちょうちんと福を招く正月飾り「春聯(Chunlian)」で飾られた舞台に上がり、お祝いの品を広げた。

 4頭が退出した後、飼育員が新星を舞台のところまで連れてきた。しかし、最初に興味を持ったのはひ孫が持ってきたお祝いの品ではなく、「2020」と書かれた赤いボード。新星はまずボードをめくり上げてから、舞台の中央にゆったりと座り、それからやっとリンゴとタケノコを食べ始めた。

 パンダ館の張乃成(Zhang Naicheng)館長の紹介によると、新星は1982年に四川省(Sichuan)宝興県(Baoxing)の野外で救出され、83年に同園に送られてきた。92年から新星の子づくりが始まり、合計8回の出産で10頭の子どもを産んだ。同園の統計によれば、現在まで新星の子孫は約140頭いて、20の国や地域に分かれて暮らしているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News