【1月23日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)の寧波舟山港北倉港区算山埠頭(ふとう)でこのほど、サウジアラビアからの約26万2000トンの原油を積載した30万トン級タンカーC・PASSIONが停泊し、送油を開始した。これにより中国石油化工集団(シノベック)傘下の鎮海煉化の算山埠頭における累計貨物取扱量が6億トンを突破し、中国企業の専用埠頭における取扱量記録を更新した。

 算山埠頭は中国最大の企業専用埠頭であり、中国石化鎮海煉化の石油製品輸出入の窓口、寧波舟山港の重要な一部となっている。同埠頭は1977年に最初のタンカーから原油を降ろした。当初の5万トン級のバース(係留施設)だけだったものが、現在では30万トン級2カ所を有し、設計年間貨物取扱量4500万トンの巨大埠頭に成長した。

 ここ数年、鎮海煉化の原油輸入元は中東諸国を中心に、次第にアフリカ、欧州、アメリカ州等にも拡大している。石油精製品、ポリプロピレン、アスファルトなど石油製品の輸出先はアジア、アフリカ、アメリカ州、欧州となっている。データによると、中国が「一帯一路」構想を打ち出してから、鎮海煉化が同埠頭を通じて輸出入した原油と石油化学製品は1億5900万トンを超えている。(c)Xinhua News/AFPBB News