【1月23日 AFP】強風と大雪を伴う嵐に見舞われているスペインで、これまでに7人が死亡、4人が行方不明になっている。

 スペイン東部では19日に暴風雨「グロリア(Gloria)」が、風速27メートルを超える強風、高波、雪、氷まじりの冷たい雨などを伴い上陸。以降、強風と荒波が沿岸部の市街地や店舗などに被害を与えている。

 救急当局は22日夜、北東部の漁港パラモス(Palamos)で海に落ちた男性の死亡を確認したことを明らかにした。

 同日、東部バレンシア(Valencia)州では、車に乗ったまま行方不明になった男性(67)を捜索していた警察が浸水した地区で遺体を発見したと発表した。

 南部アンダルシア(Andalusia)州でも警察が死者2人を確認。うち1人はひょうが降って倒壊した温室の下敷きになって死亡した農家の男性(77)だという。

 また19日以降の行方不明者は4人で、うち1人は地中海に浮かぶイビサ(Ibiza)島を訪れていた英国人男性(25)だという。

 フランス南部でも22日未明、2本の河川が短時間で氾濫し、住民ら1500人が避難を余儀なくされた。

 フランス最南端のピレネーオリアンタル(Pyrenees-Orientales)県と オード(Aude)県の気象当局は、23日も雨は強弱を繰り返しながら1日中降り続くと予報している。(c)AFP/Daniel BOSQUE