【1月23日 AFP】フランスの伝説的ファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)氏(67)は22日、最新コレクションを発表し、その後に開かれた盛大なパーティーでファッション業界を引退した。オーケストラと数百人ものキャストによる演奏が花を添えた。

 最新コレクションの発表は、ゴルチエ氏の感動的なスピーチで幕を開けた。「あまりにも多くの、着られることのない服がある。どうか捨てずに、リサイクルしてほしい」──持続可能性と、あるもので間に合わせることについて、世界に説いた。

 ゴルチエ氏は、「子どもの頃、母は父の古着のズボンをスカートに仕立て直す方法を教えてくれた。印象的だった。リメークすることで、また衣服を愛することができる」と語った。「以来、私はずっとそれ(リメーク)をしてきた…初めてのショーと最後となる今回のショーには、私が愛用していたジーンズで作った作品がある」「これは最も美しい素材だ。人間と同じように、年を重ねるごとにさらに美しくなる」

 ゴルチエ氏は今月17日、パリ・オートクチュールコレクションが自身最後のファッションショーになると発表し、ファンを驚かせた。

 ゴルチエ氏の今後について、ショービジネス界に参入するのではとの声が多く上がっている。(c)AFP/Olga NEDBAEVA/Fiachra GIBBONS