【1月23日 AFP】(更新)異常気象の影響を受けている全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は23日、前夜に降った「汚れた雨」の影響でコートに泥が残り、プレーができない状況になる新たな問題に直面した。

 作業員が水切りや高圧洗浄機を使ってサーフェスの清掃に当たる間、ほとんどの屋外コートでは試合開始が遅延。結局さらに雨が降ってきた影響もあり、大半のコートでは当初の予定から4時間遅れの午後3時まで試合が始まらなかった。今回の汚れた雨は、オーストラリアで猛威を振るっている森林火災で発生した上空の煙が原因だとみられている。

 猛暑の対応には慣れている全豪オープンだが、今年は気温以外の問題に泣かされており、予選期間中は危険レベルに達した煙霧の影響で出場選手がせき込んだり、呼吸に苦しんだりし、批判の声が多く上がった。

 煙の問題は大会初日の20日までに収まったが、今度は豪雨にたたられ、予定していた試合を半分しか消化できずに日程が過密化。さらに22日には強風に見舞われ、ボールが思わぬ方向に飛んだり、空中で揺れたりし、選手たちは悩まされていた。(c)AFP