【1月23日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2020)は22日、オーストリアのグラーツ(Graz)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、13回目の出場となったチェコのミハル・ブレジナ(Michal Brezina)が89.77点で首位発進した。

 2013年大会では銅メダルを獲得しているブレジナは、88.45点のドミトリー・アリエフ(Dmitri Aliev)と84.63点のアルトゥール・ダニエリアン(Artur Danielian)のロシア勢を抑えてトップに立った。

 クリス・アイザック(Chris Isaac)の「バッド・バッド・シング(Baby Did a Bad Bad Thing)」に乗せた演技でブレジナは、4回転サルコーとダブルトーループのコンビネーションに加え、3回転フリップとトリプルアクセルを披露した。

 ブレジナは「13年間なのに自分にとっては13回目の欧州選手権だ。練習は良かったし、この1か月半練習でしてきたことをしたまでだ」とコメントした。

 一方、今大会最年少16歳のダニエリアンはフラメンゴのリズムに乗せた演技で、4回転サルコーやトリプルルッツとトリプルトーループのコンビネーションジャンプに加え、難しいスピンとフットワークを見せたが、トリプルアクセルで転倒した。それでも2018年にジュニアの世界選手権で銀メダルを獲得しているダニエリアンは、自己最高得点を更新している。

 同日にはペアSPが行われ、アレクサンドラ・ボイコワ(Aleksandra Boikova)/ドミトリー・コズロフスキー(Dmitrii Kozlovskii)組が82.34点、ダリア・パブリュチェンコ(Daria Pavliuchenko)/デニス・コダイシン(Denis Khodykin)組が74.92点、エフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が73.50点とし、ロシア勢が上位を独占している。(c)AFP