【1月22日 AFP】仏高級ブランドのルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)は21日、1758カラットの巨大なダイヤモンドの原石を一部の顧客に公開した。高級ジュエリー市場に一石を投じる狙いがある。

 ボツワナで発見された原石は、現地のツワナ語で「希少な発見」を意味する「セヴェロ(Sewelo)」と名付けられた。テニスボールほどの大きさで、史上2番目に大きい。これまで発掘された世界最大のダイヤモンドは、1905年に南アフリカで見つかった3100カラットの巨大ダイヤ「カリナン(Cullinan)」。この原石は分割され、英王室の王冠にもあしらわれている。

 LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは昨年、米ニューヨークの宝飾品大手ティファニー(Tiffany)と買収合意に至ったばかり。今回の公開は、LVMHがパリのバンドーム広場(Place Vendome)を中心とする高級ジュエリー市場で注目を集める狙いがあるとともに、ダイヤモンドの原石といういわば「舞台裏」を見せることで、他と一線を画した存在であることを示す意図もある。(c)AFP/Katia DOLMADJIAN