【1月22日 AFP】米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)は21日、2020年の殿堂入り選手を発表し、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)で活躍したデレク・ジーター(Derek Jeter)氏らが選出された。

 ヤンキースの象徴であるジーター氏は、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で全397票中396票を集め、資格獲得1年目での殿堂入りとなったが、かつてのチームメートであるマリアーノ・リベラ(Mariano Rivera)氏に続く史上2人目の満票選出には1票足りなかった。

 それでもジーター氏の得票率99.7パーセントは、リベラ氏に次いで史上2番目に高い数字となり、選出に必要な75パーセントを優に上回った。

 また、モントリオール・エクスポズ(Montreal Expos)やコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)で右翼手として活躍したラリー・ウォーカー(Larry Walker)氏も今回選出されており、7月26日にニューヨークのクーパーズタウン(Cooperstown)で行われるセレモニーで表彰される。

 一方、75パーセントの得票率に届かず、これまで選出に至っていなかった選手たちにとっては、またしても残念な結果となった。

 8度目の候補入りとなっていた元投手のカート・シリング(Curt Schilling)氏は278票(得票率70パーセント)にとどまり、MLB歴代最多本塁打記録を持つバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏やボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)などでエースとして活躍したロジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏も落選となった。

 ドーピングが横行した1990年代に活躍したボンズ氏とクレメンス氏は、薬物の使用を指摘されてきたことが、これまで殿堂入りを果たせていない理由とみられている。(c)AFP