【1月22日 AFP】中国・武漢(Wuhan)で発生した新型コロナウイルスの感染が拡大している問題で21日、米国と台湾で初の感染者が確認された。中国では死者が6人、感染者が315人に増えており、各国は感染拡大阻止に向けた措置を強化している。

 米連邦政府と北西部ワシントン州の両当局によると、同国初の感染者となったのは同州シアトル(Seattle)近郊在住の30代の男性。武漢を訪問した後、今月15日に米国に戻っていたが、集団感染の中心と考えられている同市の海鮮市場は訪れていなかった。

 男性は現在入院しているが、容体は良好という。当局は入院の理由について、病状が重いためではなく予防措置のためと説明している。

 米保健当局は感染者の確認を受け、空港での検査態勢を強化。米疾病対策センター(CDC)の職員がシカゴとアトランタ(Atlanta)の2都市の国際空港に追加派遣されるほか、武漢からの航空便は今後、検査システムが導入されている5空港に行き先が変更される。

 台湾で感染が確認されたのは、武漢在住の50代の台湾人女性。20日に台湾に戻り、熱やせき、喉の痛みなどの症状を訴えていた。

 新型コロナウイルスはこのほか、タイ、日本、韓国でも感染が確認されている。20日夜には、中国の国家衛生健康委員会(NHC)の著名専門家が人から人への感染を確認したと発表し、大流行が起きる可能性への懸念が広がった。

 だが武漢市で調査を行った世界保健機関(WHO)は感染経路について慎重姿勢を保っており、スイスのジュネーブで開いた会見では「決定的な結論を引き出すのに十分な情報が得られていない」と述べている。

 映像前半は武漢市内の病院の様子。後半は同市の空港で行われている対策。国営中国中央テレビ(CCTV)提供。(c)AFP