【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の予選の試合で、ボールガールにバナナの皮をむかせようとした「バナナ男」ことエリオット・ベンシェトリ(Elliot Benchetrit、フランス)が、「コントロール不能」なレベルの批判にショックを受けていると話した。

 ベンシェトリは予選の試合で、バナナをボールキッズの少女に渡して皮をむくよう頼み、地元メディアから「バナナ男」のあだ名を頂戴した。しかしジョン・ブロム(John Blom)主審はこの行為に感心せず、自分でむくよう指示。女性を「奴隷」扱いするベンシェトリをたしなめたといわれている。

 その後、この件はSNSで大きな話題となり、レジェンドのマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏がツイッター(Twitter)で「次は何? ブドウ? ジョンは正しいことをした。間違いなくね」とコメントしたのをはじめ、ベンシェトリには批判が殺到している。

 本戦1回戦で杉田祐一(Yuichi Sugita)に敗れたベンシェトリは、制汗クリームを手に塗っていたせいで自力で皮がむけなかったと話し、問題の場面の前にもボールキッズに頼んだが、そのときはとがめられなかったと述べた。

「最終セット6-5の場面でチェンジコートになったときに、バナナの皮をむいてほしいとボールガールに頼んだ。汗を抑えるクリームを手に塗っていたんだ」「試合の序盤にも代わりにやってもらっていた。だけど2回目は主審が口を挟んできて、ボールガールは奴隷じゃないと言われた。それで、自分でむかなくちゃいけなかった」

「主審の言葉が信じられなかった。それに、実際にどういう状況だったのかみんな知りもしないのに、SNSでどんどんコントロール不能になっていることにもすごく驚いている」 (c)AFP