【1月21日 AFP】オーストリアの首都ウィーンを出発し、ベルギーの首都ブリュッセルへ向かう夜行列車が19日、16年ぶりに運行を開始した。乗車したオーストリアをはじめとする欧州各国の政治家らは、地球温暖化対策の目標達成のための好例となることに期待を寄せている。

 国営オーストリア連邦鉄道(OBB)が運行する「ナイトジェット(Nightjet)」は、同日午後8時38分にウィーンを出発した。ブリュッセルまでの所要時間は、約14時間半だ。列車での移動は、航空機に比べて乗客1人当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を10分の1未満に抑えることができるとされる。

 OBBはここ数年、夜行列車の復活を手掛ける草分け的存在となっている。同社のアンドレアス・マテー(Andreas Matthae)取締役会長は、今回復活した路線について「誇りに思う」と話している。(c)AFP