【1月21日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)通算5勝のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は21日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)で初戦敗退を喫した後、2021年も同大会に戻ってくるかどうかは分からないという認識を示した。

 元世界ランク1位で現在は145位に低迷しているシャラポワは、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した今大会の1回戦で、第19シードのドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)に3-6、4-6で敗れ、ランキングも350位圏外に落ちる見通しとなった。これでグランドスラムでは3大会連続の初戦敗退となり、将来に関する臆測に拍車をかけている。

 2016年の全豪オープンで実施された薬物検査で失格となり、15か月間の出場停止処分を科された32歳のシャラポワは、来年もメルボルンパーク(Melbourne Park)に戻ってくるかというAFPの質問に対して、「分からない、分からない」「12か月後のことを話すのは難しい」と明言を避けた。

 2008年に全豪オープンを制しているシャラポワは、同じように数か月後のことだけでなく、数週間後のことすらも言葉を濁し、近い将来どの大会に出場する予定かについても、「正直なところ、どう答えればいいのか分からない」とすると、「この先のスケジュールについては、まだ考えていない」と話すにとどまった。

 全豪オープンの初戦で敗退するのは2010年大会以来となるシャラポワは、メルドニウム(Meldonium)使用による出場停止処分から復帰して以降は調子が上がらず、体調面でも苦しんでいる。かつてはライバルのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と女子テニス界のトップを争った元実力者は、今回の早期敗退について右肩の故障を言い訳にはしなかった。

「調子が低迷していることや、肩のことについても話せるけど、それは私の性分ではない」「私は試合に出て、プレーすることを選んだ」「試合は厳しい結果に終わった。自分が望んでいた形ではなかった」 (c)AFP/Peter STEBBINGS