【1月21日 AFP】米バージニア州の州議事堂付近で20日、銃規制に関する新しい州法案に反対を表明する銃所持擁護派が厳重な警戒態勢の下、大規模な集会を行った。

 同州では州議会の上下両院を制する民主党が新しい銃規制法案を提出しており、集会はこれに反対する銃擁護団体「バージニア市民防衛連盟(Virginia Citizens Defense League)」が主催した。

 開催にあたっては、州知事が極右グループの暴力を懸念し緊急事態を発令していたが、集会はおおむね平和的に行われた。

 狩猟用のジャケットや帽子をかぶった参加者らは、州都リッチモンド(Richmond)の州議事堂前広場に柵で囲って設けられた集会指定区域に入場する際、武器を持ち込まないよう厳重チェックを受けた。

 一方、集会指定区域の外では武器の所持が許可され、路上に集結した大勢の中には拳銃やライフルを携行した人々の姿もみられた。また米国旗やバージニア州旗、アサルトライフルの絵の横に「奪ってみろ」と書かれた巨大な横断幕などを掲げる参加者もいた。

 半自動小銃AR15を所持した友人らと一緒に参加したリッチモンド在住のブルックスさん(24)はAFPの取材に対し、「合衆国憲法修正第2条を支持するため」に来たと回答。「武器を所持する権利は神によって与えられ、憲法で保障された権利だ。銃を持つことで安心できる。守ってくれるものだ」と述べた。

 主催団体は、銃規制法案は「国民が武器を所持する権利を侵してはならない」と定めた憲法修正第2条に抵触すると主張している。

 銃所持擁護派の中心的存在であるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は20日、ツイッター(Twitter)で集会の参加者に支持を表明。「バージニア州の民主党は、憲法修正第2条が定めるあなた方の権利を奪おうと躍起だ」「これは始まりにすぎない。そうさせてはならない。今年の選挙では共和党に票を入れよう!」と呼び掛けた。(c)AFP/Cyril JULIEN