【1月21日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)は20日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-6 (7-5)、6-2、2-6、6-1でドイツのジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)を退けツアー通算900勝目を記録し、初戦を飾った。

 前回覇者で通算7度の大会制覇を誇るジョコビッチは、冷や汗をかかされながらも4セットの戦いの末に2回戦に進出。しかし、全豪オープンの1回戦でセットを落とすのは2006年大会以来の出来事となり、「多くの重圧を感じ、いろいろな感情が入り乱れた。とにかく、踏みとどまって心から試合を楽しむように自分に言い聞かせていた」と試合を振り返った。

 そのほかの試合では、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を撃破するなどして昨年大会で4強入りを果たした第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が、サルバトーレ・カルーソ(Salvatore Caruso、イタリア)に6-0、6-2、6-3で圧勝した。

 一方、第25シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)はベテラン選手のサム・クエリー(Sam Querrey、米国)に敗れ、初戦で姿を消した。

 今大会は大規模な森林火災による影響が心配されていたが、大会初日のこの日は豪雨に襲われて主催者が多くの試合の順延を余儀なくされた。

 この日の空気質は試合開始当初は「良い」となっていたが、約4時間後には現地メルボルンが土砂降りに見舞われ、屋外コートの試合が中断。開閉式の屋根を備えている三つのスタジアムでは試合が続行されたものの、予定されていた64試合のうち半数が順延になった。

 例年、全豪オープンは高温になることが多く、雨のコンディションは珍しい。今年は予選期間中に森林火災による煙霧の影響で選手がせき込んだり、呼吸困難に陥ったりする事態となっていた。(c)AFP/Talek HARRIS