【1月20日 AFP】大人気シューティングゲーム「フォートナイト（Fortnite）」のクリエーター陣と赤十字国際委員会（ICRC）が異色のコラボレーションを行い、オンラインゲームの利用者に、命を奪うのではなく命の救い方を教えることを目的とした新モードを開発した。

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「ライフラン（Liferun）」という新たなゲームモードでは、困窮する市民のケアや必要不可欠なインフラの再建、地雷撤去、救援物資の可及的速やかな分配といった、赤十字の職員が80か国以上で展開する4種の主要活動を学ぶことができる。一般的なシューティングゲームには皆無に等しい内容だ。

　ICRCの発表によると、米テキサス州サンアントニオ（San Antonio）で開催されたビデオゲームのイベント「PAXサウス（PAX South）」で、著名なプレーヤー3人がこの新モードをお披露目したという。

　ICRCは、ゲームプレーヤーが世界に20億人いると推定しており「ゲームコミュニティーの重要性が高まっていることを認識している」とコメント。

　ICRCのコミュニケーション・テクノロジー部門代表のジェニファー・ハウスマン（Jennifer Hauseman）氏は、「ビデオゲームはずっと以前から主流のエンターテインメントであり、かつソーシャルプラットホームとなってきた。ゲーム利用者の多くが、現役、退役、あるいは将来の兵士、軍関係者、武装集団の構成員、企業の最高経営責任者（CEO）、弁護士、政治家であることもわれわれは理解している」と述べ、「ゲーム利用者に、スマートで興味をそそる方法で語り掛け、紛争下で市民が大いに苦しんでいることを説明する必要がある」と話した。

　2017年7月に発売されたフォートナイトは、瞬く間に文化現象になった。登録プレーヤー数は現在、2億5000万人に上っている。(c)AFP