【1月19日 AFP】19-20アルペンスキーW杯は18日、イタリアのセストリエーレ(Sestriere)で女子大回転第5戦が行われ、フェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)がペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)との同時優勝を飾り、母親も勝利した同地で優勝を果たした。

 ブリニョネとブルホバは、2本合計2分21秒15の同タイムをマーク。スーパースターのミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)がわずか0秒01差の3位に入った。

 1983年には、ブリニョネの母親で元スキー選手のマリア・ローザ・クアリオ(Maria Rosa Quario)氏が、今回と同じイタリアのリゾート地で回転を勝っており、29歳のブリニョネは母親の快挙を再現した形となった。

 ブリニョネは「母がずっと前にここで勝ったのは知っていたけど、イタリア選手の優勝がここではそれが最後というのは知らなかった」「これまでで一番厳しいレースの一つだったし、何よりプレッシャーやファンの応援、期待を感じた」とコメントした。

 ブリニョネとブルホバは、これでどちらもW杯通算13勝目を挙げている。

 一方、平昌冬季五輪のこの種目の金メダリストであるシフリンは、2本目に会心の滑りを見せ、1本目の4位から今季11回目となる表彰台へ滑り込んだ。しかし、2019年12月にオーストリアのリエンツ(Lienz)で大回転と回転の2冠を達成して以降は優勝がなく、新年初勝利にはまだ手が届かずにいる。

 シフリンは「簡単じゃなかったし、大接戦だった」「最終的に100分の1秒差で3位だったけど、アルペンスキーはこういうものだし、何より昨シーズンは、私が運よくコンマ数秒差で勝てたことが何度もあった」とコメントした。

 4連覇を狙う総合順位では、シフリンは2位のブルホバに233ポイント差をつけて首位を走っている。(c)AFP