【1月19日 AFP】今季の四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)に出場する男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は18日、6度の優勝経験を誇る同大会の開幕を前に「期待はかなり低い」と話した。

 38歳のフェデラーは、家族との時間を優先するために国別対抗戦のATPカップ(ATP Cup 2020)を欠場。同大会でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が高いレベルで6試合をこなしたのに対し、自身は実戦を一度も重ねずに全豪オープンへ乗り込むことについては、四大大会(グランドスラム)通算20勝の王者も難しい状況にあると自覚している。

 自身21度目となる全豪オープンの初戦で、世界ランキング81位のスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)というトリッキーな相手と対戦するフェデラーは、再びオーストラリアに戻ってこられたことを喜びつつ、「今週たくさん試合をしたばかりの選手と対戦しなくてはならない厄介な状況だ。相手は準備万端で臨戦態勢だが、自分は違う」「素早いスタートを切るようにしないといけない」と語った。

 また、充実したオフシーズンを過ごせたとしながらも、試合数をこなしていく必要があるとして、「自分のペースで、準備を整える上でやるべきことは全部やった。あれで十分だったと思いたい」「優勝まではものすごく長い道のりなのは分かっている。だから目先の1試合に集中しないといけない。期待はかなり低い」と続けた。(c)AFP