【1月19日 AFP】19-20スペイン1部リーグは18日、第20節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はチーム得点王と主将、クラブ史上最高額で獲得した選手が先発にいない状況ながら、セビージャFC(Sevilla FC)との試合を2-1で制し、FCバルセロナ(FC Barcelona)を上回って暫定首位に浮上した。

 レアルはカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、エデン・アザール(Eden Hazard)の名前が先発メンバーになかったが、カゼミーロ(Casemiro)がレアル加入後初となる1試合2ゴールの活躍をみせ、その穴を埋めた。

 3得点はすべて後半の短い時間帯に集中し、セビージャもルーク・デ・ヨング(Luuk de Jong)のゴールで一時は同点に追いついたが、すぐにカゼミーロが勝ち越しゴールを奪った。ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督も「カゼミーロの2ゴールは非常に珍しい」と話した。

 試合内容は総じて芳しくなく、今はセビージャのベンチに座るフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督が率いた昨季の点が取れない時期に戻ったかのような場面もあったが、主力不在で相手はセビージャ、さらに内容も良くない中で勝利したことは、5月にタイトルを勝ち取る上で重要な意味を持つ可能性がある。

 ジダン監督も「その点からも、この勝利はいっそう重要だ」「ただの勝ち点3だが、必要な勝利だったし、苦しみながらもそれを手にすることができた」と話した。

 敗れたセビージャは4位にとどまっているが、首位との勝ち点差は8に広がった。また、同日SDエイバル(SD Eibar)に0-2でまさかの敗戦を喫したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)も、3位ながらレアルとの差が同じ8ポイントに広がっている。

 スペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2020)で今季最高の2試合を見せたアトレティコだが、その勢いをリーグ戦につなげることはできず、エイバルが内容に見合った勝利を収めた。開始10分でファーサイドのエステバン・ブルゴス(Esteban Rodrigo Burgos)がシュートを押し込むと、90分にはエドゥ・エスポジト(Eduardo 'Edu' Exposito Jaen)が強烈なシュートで追加点を決めた。

 バルセロナは19日にホームでグラナダ(Granada CF)と対戦し、勝利すれば今節も首位をキープできる。この試合は、前週チームの新指揮官に就任したキケ・セティエン(Quique Setien)監督の初陣にもなる。(c)AFP