【1月18日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の女子シングルスで連覇を目指している大坂なおみ(Naomi Osaka)は18日、コーチが次々と交代したり、調子を大きく落としたりした2019年シーズンを振り返り、「人生で最もタフな年」だったという認識を示した。

 全豪オープンの初戦でチェコのマリー・ボウスコバ(Marie Bouzkova)を迎え撃つ世界ランク3位の大坂は、12か月前と比べて「精神的なゆとり」ができ、プレーが向上したと話すと、「だけど正直なところ、昨年は人生で最もタフな年だった。だから、その点がもっと良くなることを願っている」と付け加えた。

 その意味について詳しく追及されると、大坂は「(優勝など)いろいろなことが起きる前は、負けても記事になることはなかった」「今は試合に負けるとニュースになる。そのことに慣れるのが難しかった」と説明した。

 一年前と比べて「より成熟した」と自覚しているという大坂は、連覇を目指す全豪オープンに向けて、前よりも気持ちがリラックスしていることが成功につながると期待しており、「昨年は自分が若かったと感じている」と笑顔で話すと、「とにかく、気持ちが幼いまま試合に出ていた。目標は勝つことで、何があろうと突き進むことをやめるつもりはなかった」と明かした。

「今は勝つたびにそのありがたみを感じている。なぜなら、そのために何を犠牲にしているのか分かっているから」「もちろん全ての試合に勝ちたいし、そのつもりで試合に臨んでいる」「そのために私はここにいる。昨年はもう少し怖いもの知らずだったかもしれない」

 成功に伴う重圧に苦しんだことをこれまでオープンに話してきた大坂は、自分に関するニュースや記事を気にしないようにしているといい、「私はこれ(テニス)のために、人生をかけてトレーニングしている」とすると、報道陣に向けて「周囲の雑音は気にしない。あなたたちを攻撃するつもりはないし、大好き。だけど周囲の雑音は、自分の気持ちに影響するから」と語った。(c)AFP/Peter STEBBINGS