【1月18日 AFP】インドの首都ニューデリーで2012年、バスの車内で女子学生が集団レイプされ殺害された事件で、裁判所は17日、死刑判決を受けた4人の刑執行を来月1日に延期するよう命じた。

 裁判所は当初、今月22日の刑執行を発表していたが、この決定を受けて死刑囚側は最後の法的救済を申し立てていた。

 事件では6人が起訴されたが、1人は未成年者だったため少年刑事施設に3年収容された後に出所。もう1人は勾留中に死亡しており、自殺したとみられている。

 被害者の女子学生ジョティ・シン(Jyoti Singh)さん(当時23歳)は2012年12月、男友達と映画を見た帰りに、走行中のバスの車内で男6人からレイプと鉄パイプによる性的暴行を受け、同じく暴行を受けた男友達とともに路肩に放り出された。

 シンさんは専門家による治療を受けるためシンガポールに航空搬送されたが、事件から約2週間後に死亡。この事件は世界で大々的に報じられ、インド各地では大規模な抗議デモが起こって性的暴行に関する法律の全面的な見直しへとつながった。(c)AFP