【1月31日 Xinhua News】中国の遼寧省(Liaoning)文物考古研究院はこのほど、同省朝陽市(Chaoyang)建平県(Jianping)にある新石器時代の馬鞍橋(Maanqiao)山遺跡で最初の発掘調査を完了し、1カ所の住居跡から人為的に安置された人骨を発見した。

 遺跡は同県太平荘鎮(Taipingzhuang)石台溝村(Shitaigou)の南西に位置する地元住民が「馬鞍橋山」と呼ぶ山の尾根にある。今回の調査では1000平方メートルを発掘し、住居跡8カ所と灰坑24カ所、灰溝1カ所を発見。土器や石器、骨器、貝器を中心に1000点余りが出土した。

 遼寧省文物考古研究院の熊増瓏(Xiong Zenglong)研究館は今回の発掘について、遺跡は新石器時代の紅山(Hongshan)文化早期を中心とした集落跡であることが確認できたが、それ以前の遺物も含まれていることから、遺跡の内在的要素は思ったより豊富で、存続した期間も比較的長かったことも判明したと説明した。住居跡で見つかった人骨については、埋葬後に掘り起こして改葬する二次葬であると指摘。同じく紅山文化に属する牛河梁(Niuheliang)遺跡の石積み墳墓とは異なる埋葬形式であり、紅山文化に対する理解と探求を深める上で新たな観点を提供したとの考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News