【1月23日 CNS】中国北西部にある国家級新区「蘭州(Lanzhou)新区」は8日、2019年の貨物輸送が増加し、全国で初めて輸入貨物列車の本数が輸出本数を上回る都市になったと明らかにした。かつて東西の隊商が往来したシルクロードのルートに沿い、現代版シルクロード輸送が活発になっている。

 2019年、蘭州新区の輸出と輸入の総額は110%増加。国際貨物列車の本数は286%増、輸出と輸入の総貨物量は333%増となった。

 最近開催された蘭州新区2020事業会議で、蘭州市常務委員で新区事業委員会書記の楊建忠(Yang Jianzhong)氏は「今年の蘭州新区の任務は、国際貨物列車の運転能力をさらに高めるとともに、輸出・輸入ともに貨物が常に満載となる運営を目指すことだ」と話した。

 蘭州新区は2019年に「単一窓口におけるサービス」を全面的に遂行した。税関で先に貨物を通過させ、後で関税手続きをするほか、税関申告項目を45%削減。審査に要する時間を半減、税関申告の時間を3分の1以上短縮した。

 蘭州新区は今後、新エネルギー車両を海外輸出できるようになった。輸入では自動車、肉類、冷凍品、綿糸などが増えている。

 楊建忠氏は「2020年に空域経済試験区を建設し、航空物流やハイエンドサービス産業の発展などに取り組む」と説明。農産物や電子製品、木材、自動車などの輸入促進のため総合保税サービスを発展させ、国境を越えた電子商取引をさらに拡大していくと述べた。「空のシルクロード」を開拓し、中央アジアおよび西アジア、南アジアを結ぶ「一帯一路(Belt and Road)」輸送と物流ハブ拠点の開発を加速する考えだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News