【1月17日 AFP】トルコ半国営アナトリア通信(AA)は16日、裁判を回避するため保釈中に日本を出国した日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が、イスタンブールの空港を経由して逃亡するのに協力したとされる人物2人の映像を公開した。

 同通信社によると、公開された防犯カメラの映像には、イスタンブール空港(Istanbul Airport)の出入国審査場にいる2人が映っている。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、うち1人は米軍特殊部隊出身で、現在は民間警備業務を請け負っていると報じている。

 音響機器用の箱の中に隠れて日本から逃亡したとされるゴーン被告は、後日レバノンで記者会見を開いたが、逃亡の詳細については言及を避けている。

 トルコ警察によると、同被告は同じくイスタンブールにあるアタチュルク空港(Ataturk Airport)に徒歩で降り立ち、レバノン行きのプライベートジェットに乗り換えたという。

 アナトリア通信の報道では、この人物2人はゴーン被告に日本からトルコまでは同行したものの、その後イスタンブール空港に移動し、ゴーン被告とは別に中東航空(ME)機でレバノンの首都ベイルートに向かったことが示唆されている。(c)AFP