【1月18日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手阿里巴巴(アリババ、Alibaba)は16日、東京で記者発表会を開き、成田国際空港に「アリババクラウドギャラリー」を設置し、東京五輪・パラリンピックに向け機運を高めていくことを明らかにした。

 五輪・パラリンピックのワールドワイドパートナーであるアリババは五輪開催で訪日観光客の増加が見込まれる今年を、日本での活動において非常に重要な年であると位置付け、さまざまな取り組みを予定している。その第1弾である「ギャラリー」は同グループのクリエーティブ活動の一環で、成田国際空港と提携して同空港の到着エリアの通路壁面に設置したデジタルスクリーンに日本人アーティストの作品を展示する。

 董本洪(Chris Tung)最高マーケティング責任者(CMO)はあいさつで、アリババグループはテクノロジーを活用して、起業家精神と創造性に満ちた若者に、より大きな活躍の場とより明るい未来を提供したいとし、「ギャラリー」はまさにこうしたビジョンと五輪精神が融合して生まれたものだと説明。また「ワールドワイドパートナーとして大会組織委員会と連携し、五輪精神を維持しながら、『東京2020』の高度なデジタル化を推進できることをうれしく思う」と語った。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の古宮正章副事務総長は「デジタル技術の発展で、単にスポーツを見るだけでなく、自分も参加している感覚で楽しめるようになった。アリババクラウドのデジタル技術で、今まで見えていなかったスポーツの価値を引き出すことができるだろう」と述べ、「ギャラリー」が世界中から訪れる旅行者に日本の良さやアーティストの魅力を発信し、また五輪の雰囲気を伝えられるだろうと期待を示した。

 デジタルアート作品の展示は3月から正式に始まる。(c)Xinhua News/AFPBB News