【1月18日 AFP】女子テニス、世界ランク3位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は昨年、師事したコーチの数が獲得したタイトルよりも多かったものの、新しいコーチに全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)連覇の後押しを期待している。

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 22歳の大坂にとって、2019年シーズンは全豪オープンで優勝して世界ランク1位に上り詰めながらも、12月にウィム・フィセッテ(Wim Fissette)氏が就任するまでコーチが3人入れ替わるなど、浮き沈みの激しいものとなった。

 39歳のフィセッテ氏は、これまでキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)氏をはじめ、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)やシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)ら元世界ランク1位の選手と何度もタッグを組んだ経歴を持っている。

 前週のブリスベン国際(Brisbane International 2020)で、世界2位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)に準決勝で敗れた大坂は、フィセッテ氏をコーチに招へいした理由について、「(自分が求めていたのは)冷静かつ知識が豊富で、チームに原動力を与えてくれる人物」と説明していた。

「トレーナーやフィジオセラピストは2年以上も一緒にいて、今は家族のような存在」「だから、彼らと一緒にうまくやっていけるような人をチームに迎えたかった」「彼が多くのトッププレーヤーと仕事をしてきたことは知っていた。彼の言葉はすべて勉強になっているし、それを生かしていけるように努力している」

 昨年の大坂は、全豪オープン決勝でフルセットの名勝負の末にペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)を下して優勝し、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)に続いて四大大会(グランドスラム)2連勝を記録するという、いきなり幸先の良いスタートを切った。

 しかし、その2週間後には、一緒にツアー優勝を果たしてきたサーシャ・バイン(Sascha Bajin)コーチとのパートナーシップを突然解消。その際には、「幸福感より成功」を優先することはないという謎めいた言葉を口にしていた。