【1月17日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は16日、気候変動対策の一環として、企業活動における温室効果ガス排出量を吸収量が上回る「カーボンネガティブ」を2030年までに達成すると発表した。2050年までには、1975年の創業以来排出してきた二酸化炭素(CO2)全てを環境から除去するとしている。

 マイクロソフトのサトヤ・ナデラ(Satya Nadella)最高経営責任者(CEO)は、「科学界の一致した見解は、はっきりしている。世界は今、喫緊の炭素危機に直面している」と述べた。

 マイクロソフトは、新設する「気候イノベーション基金」を通じて今後4年間で10億ドル(約1100億円)を投資し、炭素の回収・除去の技術を支援する方針だ。

 グーグル(Google)やアップル(Apple)など、排出量と吸収量を同等にして排出量実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」を掲げるIT企業は複数あり、アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は2040年までにカーボンニュートラルを達成すると発表している。だが、カーボンネガティブを掲げる企業は珍しい。(c)Rob Lever