■弾劾訴追条項

 トランプ氏は、下院で可決された弾劾訴追条項2項目について裁きを受けることになる。

 訴追条項1は、トランプ氏が大統領の職権を乱用して、2020年米大統領選へのウクライナの介入を不正に要請したとする内容。

「トランプ大統領は、個人的な政治的利益の追求という腐敗した目的のために、このような策動や計画を遂行した」「そうすることでトランプ大統領は、合衆国の国家安全保障を危うくする方法で大統領権限を用い、合衆国の民主的プロセスの保全を損なった」と述べている。

 訴追条項2は、トランプ大統領が保身のために、ウクライナ疑惑をめぐる調査で下院が出した召喚状に政府機関や側近らが応じることを阻止したとし、「米国史上前例がない」「この職権乱用によって、大統領自らの度重なる不正行為が隠蔽(いんぺい)された」と述べている。(c)AFP/Paul HANDLEY