【1月17日 AFP】イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は16日、イランの1日当たりのウラン濃縮は、2015年のイラン核合意前よりも多いと述べた。

 核合意の交渉を推進したロウハニ大統領は、自身の核政策と核合意の義務違反を正当化する一方、核合意に関する対話を継続する意向も示した。

 ロウハニ大統領は首都テヘランで演説し、「現在、わが国は核エネルギーの分野で何の制限もない」「われわれの1日当たりの(ウラン)濃縮は、核合意の前よりも多い」と述べた。自身の核政策を大失敗と非難する国内の超保守派に向けた発言とみられる。

 ただし、以前よりウラン濃縮量を増加しているのか、ウラン235の同位体濃度(濃縮度)を高めているのかは明言しなかった。(c)AFP