【1月17日 Xinhua News】中国の不動産開発大手、碧桂園控股集団(Country Garden)の完全子会社である千璽(Qianxi)ロボット餐飲集団傘下のFoodomロボット中国料理レストランの旗艦店が12日、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)でオープンした。順徳(Shunde)料理(広東省仏山市<Foshan>順徳区の地方料理)を売りにした同レストランは、食材の仕入れから仕込み、調理、配膳までのすべてをロボットで完成し、スマート管理運営を実現した。

 レストランには揚げ物・炒め物担当、スイーツ担当、ハンバーガー担当など全46種類のロボットが配置されている。炒め物ロボットと同省の名物料理、土鍋飯(煲仔飯)を担当する土鍋飯ロボットを例にとると、開発当初、順徳料理の有名料理人10人を招きロボットを「弟子入り」させた。料理人らは火加減から食感、口当たり、味加減、調理時間などを繰り返し教え込み、最終的に標準化された調理技術をロボットのコンピューターに入力した。

 同集団研究院の閆維新(Yan Weixin)院長は「現在、出店しているロボットレストランは、ロボットが接客や調理、配膳などを担当しているが、わが社がセントラルキッチンやコールドチェーン輸送から、店舗業務全般に至るまでのロボット応用システムを提供できる。これは全国で初の試みだ」と説明した。

 千璽集団の邱咪(Qiu Mi)総経理は、ロボットレストランが軌道に乗れば、飲食業界の直面している「人手不足」が緩和できるとともに、将来的にはデータ管理を通じて1~2人の従業員で一つの地域のロボットを管理し、インテリジェント化制御を実現して、管理の効率を大幅に改善、人件費のさらなる削減が可能になると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News