【1月19日 CNS】中国・上海浦東空港(Shanghai Pudong International Airport)と鳥取県の米子鬼太郎空港(Yonago Kitaro Airport)を結ぶ定期便が11日に開通し、第1便の吉祥航空(Juneyao Airlines)HO1353便が約2時間のフライトで米子に到着した。満席となった同便は、日中をつなぐ新ルートが最高のスタートを切った。

 吉祥航空のエアバスA320は、毎週火曜日と土曜日に運航。中国からみて日本の「空白地帯」だった山陰地方への直航便が誕生したことで、中国人観光客が増加するほか、日中双方のビジネスチャンスや文化交流の機会となることが期待されている。

 吉祥航空は2012年に臨時チャーター便形式で上海・浦東─米子線を開設した。当時の吉祥航空にとって初の国際線ルートだった。吉祥航空はその後、大阪、東京、札幌、名古屋、沖縄などのルートを開通し、中日間で毎週150便近くを運航。毎年120万人以上が利用している。

 鳥取県は日本の伝統文化に根ざした観光地や美しい自然風景に加え、中国にファンが多い漫画「名探偵コナン(Detective Conan)」と「ゲゲゲの鬼太郎」の故郷でもある。「コナン通り」と「妖怪ストリート」はファンの間で人気が高い。

 吉祥航空の趙宏亮(Zhao Hongliang)会長は就航式で、「鳥取県観光局や米子鬼太郎空港と緊密に協力して安定運航を目指します。鳥取はじめ山陰地方の人々もぜひ中国に旅行に来てください」と呼びかけた。(c)CNS/JCM/AFPBB News