【1月15日 AFP】スリランカ税関は13日、毒を持つサソリ200匹を預け入れ荷物に入れて国外に持ち出そうとしたとして、中国人の男を逮捕した。当局によると、男はサソリを中国へ持ち帰り、毒を抽出しようとしたとみられる。

 生きたままプラスチック容器に入れられたサソリは、同国最大都市コロンボ(Colombo)の国際空港に男がチェックインする際、保安検査員によって発見された。税関報道官は、「男は拘束され、捜査が開始された」と述べ、「サソリ200匹の価値は不明だが、生きた野生生物の密売はもうかる」と指摘した。男は10万スリランカルピー(約6万円)の罰金を科され、出国許可が下りる前にサソリを没収されたという。

 スリランカには毒を持つサソリが18種生息しているが、このうち人間にとって致命的なサソリは1種しかいない。今回押収されたサソリがこの種かどうかは不明だ。

 映像は押収されたサソリ、13日撮影・提供。(c)AFP