【1月17日 CNS】中国工業経済連合会の李毅中(Li Yizhong)会長が11日、広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)で開催された「2020中国製造フォーラム」で、5Gの産業化のための将来計画を紹介した。

 李会長は「5Gの商用化はすでに始まっているが、今後産業分野での利用実現のためには、7年間ほどの時間が必要だ。1兆2000億~1兆5000億元(約19兆1700億~23兆9600億円)を投じて、全国に基地局を600万か所建設する」とし、「現在中国に500万か所の4G基地局があるが、5G基地局を600万か所建設しても、4G局は廃止せず、改造更新して継続使用する」と説明した。

 中国の現状について、李会長は「中国は十数年の間に2Gから5Gへと急速に発展し、情報産業の水準とインターネットサービス能力が大幅に向上した。今や中国は5G特許、スタンダード、評価と認可、通信網の配置などの方面で段階的な成功を収めている。中国の5Gの特許件数は世界の30%を超えている」と話し、「5Gの産業化レベルの向上に合わせ、製造業へ応用するためのプランニング、トライアルポイントつくりを進め、『5G+工業用インターネット』を推進する」と抱負を語った。

「デジタル経済の発展のため、5Gを進め、また『四つの基礎(基礎となるパーツ、基礎となるプロセス、基礎となる材料、基礎となる技術)』を整備する必要がある。しかし、現在の中国は「四つの基礎」が強いとはいえない。例えばいくつかの業種の設備は老朽、主要なパーツや材料の自給率も低いなどの問題がある」

「中国はそれぞれの業種、地域、企業で『四つの基礎』の発展状況が異なり、レベルも違いがあり、『不足部分へのテコ入れ、基礎の強化』が必要。ではどう強化するか。内外の経験から、一に長期の集中的な研究開発、二に技術革新の結集、三に品質優先の堅持、四に市場の開拓が必要だ」(c)CNS/JCM/AFPBB News