【1月15日 AFP】台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)総統が、11日の再選以降初となる英BBCのインタビューに応じ、中国は台湾がすでに独立国家であることを認めるべきだと述べ、台湾の主権を侵害するいかなる試みも「大きな代償を伴う」と警告した。

 蔡氏は、台湾がすでに単独で国家を運営しており、正式に独立を宣言する必要はないと主張。「われわれには独立国家を宣言する必要はない」「私たちはすでに独立国家であり、中華民国や台湾と呼んでいる」と語った。

 世論調査によると、台湾は中国本土の一部であるとの考えを受け入れない台湾人の数は増加している。蔡氏は、「われわれは独自のアイデンティティーを持っている。この国は私たちの国だ」「われわれには、成功した民主主義とかなり妥当な経済がある。中国から敬意を受けるに値する」と述べた。

 さらに蔡氏は中国政府による軍事行為を警告し、「台湾を侵略するならば、中国は非常に大きな代償を払うだろう」と話した。

 一方で、独立問題により強硬であるべきだとの民主進歩党(DPP)内からの圧力に抵抗していると述べ、「現状維持が今もわれわれの方針だ。(中略)それが中国に対する非常に友好的な意思表示であると思う」と語った。(c)AFP