【1月15日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2020)は14日、第9ステージが行われ、四輪部門ではミニ(MINI)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が優勝を果たし、総合首位に立つミニのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)にかかるプレッシャーは大きくなった。

 通算13度の大会制覇を誇り、「ミスター・ダカール」と呼ばれるペテランセルは、410キロの競技区間を3時間8分31秒で走り抜け、前年王者でトヨタ(Toyota)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)を15秒の僅差の2位に抑えた。サウジアラビアで初開催となった今大会で、ペテランセルはこれが3勝目。

 3位にはレース(RACE)のヤシル・シーイダン(Yasir Seaidan、サウジアラビア)が入り、サインツは首位から6分31秒遅れの5位フィニッシュとなった。

 ベテランのサインツは前を走るペテランセルとアルアティアに終始ついていくことができず、総合順位で2位につけるアルアティアとの差は24秒にまで縮まった。ステージを制したペテランセルは総合3位をキープし、サインツとの差を6分38秒に詰めた。

 ポルトガル人ライダーのパウロ・ゴンサルベス(Paulo Goncalves)選手が死亡したため、第8ステージが中止になっていた二輪部門では、ハスクバーナ(Husqvarna)のパブロ・キンタニージャ(Pablo Quintanilla、チリ)が優勝を飾った。

 総合首位に立つホンダ(Honda)のリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)はキンタニージャにプレッシャーをかけられる結果となったが、この日は同選手とのタイム差を4分以内に抑えて4位フィニッシュを果たし、なんとかダメージを抑えた。(c)AFP