【1月14日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告による逃亡劇の余波が収まらない中、同社と仏自動車大手ルノー(Renault)の連合関係が解消される可能性が報じられたことを受け、ルノーのジャンドミニク・スナール(Jean-Dominique Senard)会長は「(連合関係は)生きている」と述べ、報道を否定した。14日付のベルギー経済紙「レコー(L'Echo)」が報じた。

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 スナール氏は同紙とのインタビューで、日産がルノーとの連携解消を検討しているとの報道に関し、「連合関係の現状とは全く関係がない」と否定。「ルノー・日産連合は生きている! その理由をもうすぐお見せする」と述べた。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は13日、「複数の関係筋」の話として、日産の幹部らがルノーとの将来的な連携解消に向けて秘密の計画を早急に進めていると報道した。

 しかしスナール氏は連合関係について、崩壊寸前とは「ほど遠い」と主張。両社の幹部らは「本来のスピリットを再構築する」ために忙しく、将来へ向けた投資を計画していると述べた。

 一方、日産の広報担当者は14日、推測に基づいて話すことはしないとし、コメントを避けた。

 日産に近い情報筋はAFPに対し、今回のリークは不満を発散させたがっている日産社内の一部の社員から漏れたのではないかと語り、日産とルノーが信頼関係を取り戻すのには時間がかかるだろうと述べた。(c)AFP