【1月14日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は13日、最近の緊張激化がなければ、イランに撃墜された旅客機に乗っていたカナダ人犠牲者たちは今ごろ生きていただろうと発言し、米国の行動が一因だと批判した。

 報道によるとトルドー首相はカナダのテレビ局グローバル(Global)が行ったインタビューで、「もしも緊迫した状態でなければ、(イラン)一帯における最近の緊張の激化がなければ、亡くなったカナダ人たちは今ごろ、自宅で家族と過ごしていたことだろう」と述べた。

 また国際社会は「イランの非核化が必要なことを非常に明確に理解している」と同時に、「米国の行動によってもたらされた(イラン)周辺地域の緊張にも対処していた」と述べた。

 今月3日、イラクの首都バグダッドの空港付近で米軍の無人機の攻撃によりイランのガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官が殺害されたことで、米国とイランの間で長年続いてきた緊張はいっそう激化した。

 トルドー氏は、ソレイマニ司令官に対する無人機攻撃についても、米政府から事前警告があった方が「明らかに」良かったと述べた。(c)AFP