【1月14日 AFP】(写真追加)バドミントンの男子世界ランク1位に立つ桃田賢斗(Kento Momota)が13日、マレーシアで交通事故に巻き込まれ、鼻の骨を折り、顔を切るけがをしていることが分かった。

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 警察によると、桃田らが乗ったバンは同日未明、クアラルンプール空港(Kuala Lumpur International Airport)に向かう途中で、低速走行していた大型トラックと衝突する事故を起こした。運転手は現場で死亡が確認され、桃田の他にコーチと理学療法士、競技関係者1人が顔や脚、手、頭に軽傷を負ったという。

 事故は桃田が12日のマレーシア・マスターズ(PERODUA Malaysia Masters 2020)決勝でヴィクター・アクセルセン(Viktor Axelsen、デンマーク)を下し、新シーズンを見事に優勝でスタートさせた直後に起こっており、東京五輪に向けた準備への影響が懸念される。

 サイドサディク・サイドアブドルラーマン(Syed Saddiq Syed Abdul Rahman)青年・スポーツ相は、行政首都プトラジャヤ(Putrajaya)南部の病院に搬送された桃田を見舞った後、記者団に対して「本当に悲劇だ。特に今回は、桃田選手のようなバドミントン界の象徴が巻き込まれてしまった」とコメント。その一方で、負傷者が「順調に回復しており、4人とも安定した状態にある」とも付け加えた。

 事故は午前4時40分(日本時間午前5時40分)頃に起こり、消防当局の職員によれば、10人の隊員が現場に駆け付けた。同職員は、負傷者が「擦り傷を負ったが、自力でバンから脱出できた」と話している。写真を見ると、トラックに突っ込んだバンの前方がひしゃげているのに対し、後方は無傷なのが分かる。(c)AFP