【1月12日 Xinhua News】中国の500メートル球面電波望遠鏡(FAST)、通称「天眼」が11日、国の検収に合格し、3年にわたる調整期間を経て正式に稼働を開始した。今後は高効率で安定した運用に力を入れ、国内外への開放と共用を強化する。

「天眼」は、貴州省(Guizhou)平塘県(Pingtang)に建設された単口径では世界最大の電波望遠鏡。建設過程では巨大なサイズや超高精度などの技術的難題を解決してきた。国家検収委員会の専門家は「天眼」の各指標がいずれも承認された検収指標に達しているかそれを上回っていると指摘。一部の基幹技術は世界のトップレベルに達したと述べた。

「天眼」が持つ高感度性は今後3~5年、低周波重力波の検出や高速電波バーストの起源、星間分子などの最先端分野で進展を生み出すことが見込まれる。中国科学院国家天文台は現在、国内外の専門家を積極的に組織し「天眼」の優れた性能をいかに発揮するかを研究しており、国内外への開放と共用を強化することで、重要な成果の実現を目指している。(c)Xinhua News/AFPBB News