【1月10日 AFP】(更新)米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の737MAX型機は「道化たちによって設計され、その道化たちは猿によって監督されている」──。2度の墜落事故で多数の死者を出した同型機について、社員らがこのような冗談を飛ばしていた電子メールのやり取りが9日、同社により公表された。

 737MAX型機は2018年と19年に墜落し、計346人が犠牲になった。ある社員は2018年の墜落事故から7か月前のメールで、同僚に「MAX型機のシミュレーター訓練を受けている者の飛行機に自分の家族を乗せるか? 私は乗せない」と書き、同僚も「ノー」(乗せない)と答えていた。

「道化」のコメントは、ある社員が2017年に書いたもので、「猿」は連邦航空局(FAA)を指しているとみられる。

 ある社員は2018年のメッセージで、FAAとのやり取りに言及し、「私は昨年にした隠蔽(いんぺい)について、まだ神から許しをもらっていない」と述べていた。別の社員は2015年8月、「そうだけど、これは規制当局が介入しようとした時に起こること。やつらは進捗(しんちょく)を邪魔する」と書いていた。

 同社は、メールは透明性の観点から連邦議会の調査員らに提出されたと説明し、社員らの語調について謝罪。「当社はこれらのやりとりの内容について遺憾に思い、FAAと議会、当社の顧客ら、乗客らに謝罪する」と述べている。

 ボーイングは運航停止処分を受けている737MAX型機の運航再開許可を得られるよう努めているが、今回公表されたメールにより、同社と規制当局との関係がさらに悪化する可能性もある。

 下院による737MAX機調査を率いるオレンゴン州選出のピーター・デファジオ(Peter DeFazio)下院議員(民主党)は、公表されたメールの内容は「断罪に値する」と批判した。(c)AFP