【1月13日 CNS】中国のネット配車大手「滴滴出行(Didi Chuxing)」は9日より、北京、上海、南京(Nanjing)など37都市で新機能「経由地の設定」サービスを始めた。複数の乗客が共同で車に乗り、異なる場所に赴く際の「多目的地経由」の需要に対応し、柔軟なサービスと正確な所要時間情報を提供する。実施状況を見つつ、他都市に展開していくとしている。

「経由地の設定」機能を開始した地域では、乗客は出発する前の目的地をインプットする際に、「滴滴」アプリ画面右側にある「+」記号をクリックすることにより最大3か所の経由地を設定できる。プラットフォーム側はこの情報に基づき走行ルートをつくり、同時に所要時間情報を表示する。運転手は走行ルートの順序に従って経由地を通り、異なる目的地に乗客を送り届ける。各経由地で停車する時間は3分を超えないとしている。

 もし乗客がある経由地で長時間待たせる場合、運転手と相談しなければならない。運転手は要求を断ることができ、契約を事前に終了する権利を持つという。走行完了後、乗客は「注文履歴」の中で実際に走ったルートや経由地を見ることができる。

 現時点で、この機能は「滴滴」の中国語版アプリの中でのみ使用可能で、「滴滴」が提供する「快車(DiDi Express)」と「専車(DiDi Premier)」、「豪華車(DiDi Luxe)」の3種の配車サービスにも適用される。

「滴滴」は現在、同サービスのより便利な使い方を模索中だ。将来的には、走行途中に経由地の修正や追加ができる機能を加え、乗客が自分でルート設定をする際に使える効果的なツールとすることを準備している。言葉で説明する際に生じる誤解や不便を回避する目的もあるようだ。(c)CNS/JCM/AFPBB New