【1月10日 AFP】(更新、写真追加)イラン民間航空機関(CAO)のアリ・アベドザデ(Ali Abedzadeh)局長は10日、首都テヘラン近郊で墜落したウクライナ旅客機について、ミサイルに撃墜されたわけではないと「確信している」と述べた。

 アベドザデ氏は、イランの対空防衛システムが誤ってウクライナ機を撃墜したとの指摘を情報機関などから得たと英国とカナダが主張したことを受けて、テヘランで会見。「一つ確かなのは、この飛行機はミサイルに撃墜されたわけではないということだ」と述べた。

 アベドザデ氏は、「航空当局が声明を発表する際には、ブラックボックスの情報が極めて重要だ」と発言。無傷で発見されたブラックボックスを現在解析中だと付け足し、「データ抽出前の発言はすべて、専門家の見解ではない」と述べて、撃墜疑惑を一蹴した。

 その上で、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が確認したと主張しているウクライナ機撃墜の瞬間とされる動画について、「われわれも幾つか動画を見た。事故機が60~70秒にわたって炎に包まれたことを確認した」とはいえ、「何かが機体に当たったというのは、科学的に正しいとみなされ得ない」と述べた。(c)AFP