【1月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦しているメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は9日、オーストラリアで大規模な森林火災が発生していることを受け、「動物や野生生物へのボランティア、農村部の消防隊を支援」するため50万ドル(約5500万円)を寄付すると発表した。

 6度の総合優勝を誇るハミルトンは、コアラが火災から救助されている映像を添えて「オーストラリア全土における森林火災が人々や動物に及ぼしている被害を目にし、心を痛めている」「動物や野生生物へのボランティア、農村部の消防隊を支援するため50万ドルを寄付する。できるなら、そしてまだやっていないなら、皆さんも寄付できる」とツイートした。

 深刻な被害が出ている今回の森林火災では、少なくとも26人が死亡し、住宅2000棟超が損傷。延焼面積はアイルランドや米サウスカロライナ州に相当する約800万ヘクタールに上っている。

 また35歳のハミルトンは、「オーストラリアで10億匹以上の罪のない動物が、逃げ場なく命を落としていることに深く悲しんでいる」「前から動物好きを公言してきたが、これまでに命を落としたと考えられる無防備な動物のことを考えると、どうしても心が痛む。また一歩絶滅に近づいてしまった固有種もいる」とインスタグラム(Instagram)につづった。

 オーストラリアに対して「闘い続ける」よう呼びかけたハミルトンは、「幸運にもオーストラリアを何度も訪れ、この国がどれだけ美しいか、じかに知っている」と続け、1400万人のフォロワーとファンに対し「私たちが地球に与えている影響について一緒に考えよう」「みんなで協力して小さな変化を起こし、家族や友人にも同じことをするよう勧めてほしい。それが、私たちが進んでいる方向を変えることにつながる」と訴えた。(c)AFP