【1月9日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が8日、高位王族の地位から退くとの電撃発表を行ったことを受けて、同国には翌9日、大きな衝撃が広がった。現地では、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が事前に知らされていなかったとの報道もある。

 現地メディアはこの電撃発表について、ヘンリー王子夫妻のインスタグラム(Instagram)アカウントとウェブサイト、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の電子メール通信システムを通じて出され、エリザベス女王も、父親であるチャールズ皇太子(Prince Charles)も事前通知を受けていなかったと報じている。

 BBCによると、王室内には失望に加え、「傷ついた」というムードも広がっているという。また新聞各紙には、王室の「分断」や女王の「遺憾」といった文字が並んだ。

 夫妻のこの決断はイランをめぐる危機や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)よりも大きく報じられ、メーガン妃とブレグジットをもじった「メグジット(Megxit)」という見出しが躍り、王室内の人間関係に関する記事が多数掲載された。(c)AFP