【1月9日 AFP】(更新)イランの首都テヘラン郊外で8日に墜落したウクライナ国際航空(Ukraine International Airlines)の旅客機について、イラン航空当局は同日夜、技術的な問題のため空港に引き返そうとしていたとの初期調査報告を発表した。同機はテヘランの空港を離陸直後に墜落し、乗客乗員176人全員が死亡した。

 イラン民間航空連盟(Iranian Civil Aviation Organisation)は8日夜、ウェブサイト上で「事故機は空港を出発し、当初は西へ向かっていたが、問題が発生したため右に旋回し、事故直前まで空港に引き返そうとしていた」と説明した。

「事故機は、高度8000フィート(約2400メートル)に達した瞬間にレーダー上から消えた。操縦士から異常事態に関する無線連絡はなかった」という。

 また、上空で「機体が炎上したのが見えた。炎は急激に広がった」との複数の目撃情報があるとも報告している。

 同連盟は、地上で事故を目撃した人々と、当時ウクライナ機より高い高度を飛行していた別の旅客機に乗っていた人々から証言を集めたとしている。(c)AFP